サラリーマン、喫茶店開業をめざす

小説・エッセイに出てきたあの料理を食べる、旧「小説家食堂」運営。2020年までに喫茶店店主をめざします!

個人経営の喫茶店は「常にお客さんが3人いる状況」を作れれば成功する

ウルフ村田さんのtwitterでの推奨、SMBC日興証券株式会社が運営する、個人投資家向けお金の情報サイト「FROGGY(フロッギー)」などで取り上げられている漫画、『インベスターZ』。 

首席入学した中学一年生が学園内の秘密組織で、学園の運営資金を投資運用してゆく物語が一本筋ですが、時折、投資にまつわる登場人物たちのサイドストーリーも出てきます。

11巻では母子家庭のお母さんが、40年続いている婦で経営の喫茶店を引き継ぐかたちで居抜き起業をする、という話が登場します。

 

インベスターZ(11)

インベスターZ(11)

 

ご夫婦は個人商店の成功する秘訣として、
・スリム(少人数体制で、固定費をかけずにバーンレートを下げる)
・シンプル(取扱商品が最小限)
・スロー(あまり忙しくない)
上記の総称として「3S」というのを語っています。

「個人商店はコーヒーチェーンやコンビニとの競合が激しいのに大丈夫なのか?」という話からはじまるのですが、「行列のできる地域一番店」を目指すような経営方針では、一時はトップに立つことができてたとしても、消耗戦を繰り返すうちにどんどん経営は苦しくなっていく、という分析をし、さらに年齢的な体力面なども考慮し、競争が激しくない、「喫茶店」を選んだというのです。

 

そして、この喫茶店では、1杯600円のブレンドコーヒーが定番で、原価が20円。
3人のお客さんが、1時間に1杯注文すると仮定し、1時間1800円の売り上げ。1日10時間営業で、1日の売り上げは約2万円。週6日営業で1週間で12万円。月商で50万円。
さらに、コーヒーの場合は、豆の保存がきくため、在庫リスクがなく、労働が軽度のため体への負担も少ない。という話でした。

 

しかし、作中ではこの説明に対し、

「経済情勢や社会構造も変化していく中で、個人商店が時代の荒波を乗り切るには、軽食のメニューを始めたり、お客さんを増やすためにいろいろな先行投資と固定費のアップを行っていかないと、現状維持は衰退を招き、やがて廃業につながるのでは?」

という質問がされます。

 

上記の質問に対して、ご夫婦は、

「商売をする人の耳もとで悪魔はささやく。『もっと売れ、もっと広げろ』と・・・」
という風に回答されており、別の人が解説として、その理由を、地方都市の商店街の話を例に、「市場規模を無視した売上計画を立て、そのために、借入をし、改築作業などをし売り場を広げ、その広さ分の在庫数を増やしてしまい、市場規模との乖離が生まれてしまう」

という説明をされています。

 

この喫茶店は2階は夫婦の住居なので、あくまで住居兼喫茶店の例ですが、マーケティング視点に富み、市場を的確にとらえた話だと思いました。

 

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