ブラディ・マリー(村上春樹『風の歌を聴け』)
“僕たちは港の近くにある小さなレストランに入り、簡単な食事を済ませてからブラディ・マリーとバーボンを注文した。”(村上春樹『風の歌を聴け』より)
ブラディ・マリー。
1979年に村上春樹(1949-)が30歳のときに発表したデビュー作から。『風の歌を聴け』から取り上げるのは、コンビーフのサンドイッチ、フライド・ポテトに次いで今回で3回目です。バーが物語の舞台として登場するせいでしょうか、なんだかしょっぱいものが続いてしまいました。
ブラディ・マリーのレシピは、開高健がエッセイのなかでシンプルに解説しています。
“ウォッカは、なににでも混ぜられる。トマトジュースに混ぜるとブラディ・マリー。オレンジジュースに混ぜるとスクリュー・ドライバー。ブラディ・マリーなんかは、トマトジュースのなかにウォッ台所のまわりにあるものを全部ほうりこんで、絶妙な味になるので、これをキッチンドリンクというわけです。”(開高健『食の王様』の「それでも飲まずにいられない」より)
パークハイアット東京でピーク バー。同ホテルのバーといえば、ジャズライブをやっているニューヨーク バーですが、声を張り上げないと会話がまともに成立しないので、静かに飲みたいときはこちらのバーが好きです。
きれいな夜景。東京はいつ眠るんでしょうか。