わかめの炒め物(向田邦子『向田邦子の手料理』)
酒のつまみや、箸休めにちょうど良い、ごく素朴な味。七味を振って変化を利かせても美味しい。
脚本家、エッセイスト、小説家の向田邦子(1929-1981)の料理本から。第一線で活躍中の飛行機事故での死はあっけなく、当時の日本では大きな衝撃でした。
向田さんは終生独身で通し、多忙な仕事の合間をぬって、三食の食事は自ら作っていたそうで、実際、いくつものエッセイに料理がたびたび登場していてその腕前が伺えますが、凝ったものというよりはどれも毎日食べたい味。それらは一冊の本にまとめられるほどのレシピをお持ちでした。
この“わかめの炒め物”は乾わかめを水で戻して炒めただけの簡単な菜小鉢で、お酒のつまみによく合います。帰宅してキッチンに向かいわかめを水に浸しておき、その間に着替えを済ませて、戻って炒めて出来上がりです。
わかめ自体に旨みがあるので、誰が作っても失敗なく美味しい一品だと思います。一品足りないときにも重宝するのではないでしょうか。
忙しい日々を過ごされた向田さんのレシピは現代の時短に通じるものも多いです。でも古風な価値観が残っていて、その料理の味はびっくりするほどほっとする味なのです。
RECIPE
わかめの炒め物
乾わかめ・・・・・食べたい分だけ
白しょうゆ・・・・お好みで
かつおぶし・・・・お好みで
白ごま・・・・・・お好みで
ごま油・・・・・・お好みで
HOW TO COOK
1. 乾わかめを水で戻す。
2. 1の水気を切り、ごま油で炒め、白醤油、かつおぶしを加える。 お好みで白ごまを振る。
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はじめは二の足を踏んていたのですが、知人に勧められてはじめた仮想通貨でDVDや本を買っています。