富士屋ホテルのアイス・クリーム(村上春樹『ダンス・ダンス・ダンス』)
“僕らは音楽を聴きながらドライブし、海岸に寝転んでぼんやり雲を眺めたり、富士屋ホテルでアイス・クリームを食べながら午後の時間を過ごし、一日また一日と月日が過ぎていくのを眺めていた。”(村上春樹『ダンス・ダンス・ダンス』より)
箱根・富士屋ホテルのティーラウンジのアイス・クリーム ¥620 サービス料10%込・税抜。バニラ、抹茶、チョコレートの3種類がある。写真はバニラ。銀製のアイス・クリームカップとスプーンがよく冷えていて、口にあたると心地良い。富士屋ホテルが経営する仙谷原のゴルフ場に併設されているファミリー層向けレストラン、ウィステリアでも食べることができます。
村上春樹の小説から。作中の「僕」は、先の記事で紹介した『風の歌を聴け』でコンビーフのサンドイッチを食べていた主人公と同一人物。『1973年のピンボール』『羊をめぐる冒険』の主人公とも同一人物で、四部作と扱われることもあります。
書評は他に譲るとして、本作が一番(と言っても数えたことはないのですが)、春樹さんの小説の中で食い道楽しているように思います。今後、ブログでコツコツと記事にできればと思っています。
富士屋ホテル外観。古くから外国人の観光客を迎え入れ、英語表記もあるので、Haruki Murakamiファンも来やすいのではないでしょうか。
富士屋ホテルのある宮ノ下は、1978年の同ホテルの開業で温泉リゾート地として発展してきた標高346メートルの町。「僕」のように車でなくとも箱根登山電車で行くことができます。宮ノ下の3つ先の駅の強羅は標高541メートルとなりケーブルカーに変わるので、手前の宮ノ下は気軽に旅情を楽しめるエリアです。
<公式サイト>富士屋ホテル (ベストレート宣言) 箱根・宮ノ下のクラシックホテル | 温泉 宿泊 ランチ